【後期高齢者がLINEをはじめたいと言ったら?】教え方の工夫、注意点。デジタルデバイド対策になる体験談

後期高齢者からのスマホ② LINE編  シニアからのあれこれ



80歳
義母がガラケーを、スマホにかえた


レジで
小銭にとまどうことなく、QR を活用



ケアマネさんと
LINEで連絡、マイナポイントゲット

老夫婦のイラスト

スマホ社会を
イキイキすごしている




今回は
後期高齢者がLINEをはじめたはなし

スマホ購入&つかえるようになる記事
QRコード決算マスターする記事


iwasi.blogでは、大学生、親族問題、老後準備。世代特有の悩みを取り上げます

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はじめに



義母は、スマホを購入してから
数ヶ月たっている



メール
写真、通話は、ひとりでできる状態




これら
基本動作が、まだでしたら



スマホ購入から、教室参加までの記事からどうぞ

ドコモの、シニアスマホ教室のイメージ画像


スマホと言えば、LINE



義母は年下のおともだちから
LINEでつながることを希望された



LINEを修得するはこびとなった

高齢者が新しい事を覚える困難



高齢者が
新しいシステムを学ぶというのはどういうことか



話かわるが
筆者のこと。パート先で20年つかったシステムがかわることになった



はじめ
座学で説明があったが、まったく頭にはいらない

わかんな~い。と寝転ぶ主婦 イラスト

パートのオバチャン同士
手でおぼえるしかないわね 。ガハハ。となった



座学は無意味だった

おばさんたちが、井戸端会議で「おぼえられるわけ、ないじゃんね~」とはなしている

認知力は、どんどん低下する


若者は
見たものすべて、パット頭にはいるが



高齢者はそうはいかない



けっきょく
パート先のシステムはつかっておぼえた

高齢者の
あたらしい技術取得のポイント

体が、手がおぼえるまでくり返す

手は第二の脳


手のはたらきと
脳のはたらきは密接につながっている



手を動かすことや
触覚が、認知機能や学習に影響をあたえることが研究でわかっている

高齢者には
理論的なせつめいより、手をつかった実際の動作のくりかえしで学ぶことが効果的



手を動かすことで
脳が刺激され、新しい情報やスキルを覚えやすくなる

基本動作に数ヶ月かける


スマホに
なれるまで、数ヶ月のじかんをおく



義母はひとりぐらし
スマホを購入してから数ヶ月は、メール、写真、通話のみでの利用


なんでもない操作を
数ヶ月くりかえすことで



指が
タップをおぼえ、文字も苦労なく入力できるようになる

基本動作になれるというのは


  1. 意識しなくてもタップができる


    高齢者は
    液晶操作と親和性がない


    ツメでコツっとやったり
    長押ししたり、反応しなかったりする。これができないと、なにも進まない




  2. 画面をみなれてきた


    若者とちがい
    パット見て画面情報があたまに入らない。認知力の低下。ホーム画面を見なれるまで、数ヶ月かかる




  3. ひとりで立てなおせる


    しらない画面になっても
    おちついてホームにもどれる。時間がかかっても、立て直せるようになれば、パニックにならない

基本操作がじゅうぶんにできないと、LINEどころじゃない

高齢者がスマホをもつ手のアップ

たとえば小学生

九九の暗記が
充分でないときに、文章問題は解けない、九九をおもいだすので精一杯



九九がスラスラ
言えるようになってからなら、文章題をとく楽しさがあじわえる

インストール

家族が
義母宅にあつまったとき、孫がインストールした



その日は
メッセージ送受信と、通話にチャレンジした

LINEでできるようにしたいこと

  1. メッセージをおくる

  2. メッセージを確認する

  3. 音声通話

  4. ビデオ通話
老夫夫婦と若者年齢の孫2人のイラスト

感情不要、操作の補助

例えば
メッセージを送る練習なら

  1. ホーム画面から、LINEにたどりつく

  2. アプリを開いて、トーク画面であるか確認

  3. 相手をえらび、文字にゅうりょく

  4. 紙ヒコーキマークを押して、GO!



これをなんどもくり返す


2.3度くり返したからって
覚えられると、おもってはいけない!




わたしたちができるのは
動作のくりかえしを手伝うことだけ、わすれたらまた手伝う

教えるときに感情不要

ひたすら手伝う

脳と手の回路が、しぜんにつながるのをまつ

おしえる時のポイント


  1. ゆっくり・分かりやすくはなす

    おおきな声で、ゆっくり、はっきり

    技術的なことばは
    わかりやすい表現に、脳内変換してから発言



  2. さわって理解してもらう

    やってみせるのではなく、本人に操作してもらう


    理論ではなく
    実際のアクションをつうじて理解してもらう


  3. くりかえしの重要性

    おなじ操作をくりかえすからだおぼえるまで、反復練習




  4. 動作はおそい、まちの姿勢で


    脳と手の回路が
    つながるまで動作がおそい



    途中で
    フリーズしてても、動きだすのをまつ。フリーズは考えている証拠



    ネットの
    読み込みがおそいのとおなじ。フリーズ中に負荷をあたえない



    わからない
    と意思表示があって、はじめておしえる



  5. 感情移入しない

    修得を期待しない。結果をもとめない。操作の補助のみ

当日中にメッセージの送受信はできるようになった

SNS携帯画面 イメージ画像

徐々にできるようになる


いちどできても
半年くらいはサポ-トが必要



そのご、しばらく
LINEで「テストメッセージ」がおくられてきた



練習しているだけなので
返信はいらない。とかいてあった



返信しなかった。お互いムリしない

LINEがこないようなら、送ってあげてもよいかもしれません


通話は、すぐわすれてしまった



週 1 回義母宅に行っている
行った時に通話の練習をした。かけるより、応答がむずかしそうだ

高齢女性が電話をしている後ろ姿 イメージ画像

筆者が家から義母にLINE通話をかける


いくらよんでも応答がない
固定電話にかけると出る。状況をきくと、応答にとまどったらしい



固定電話をおき
またLINEでかける。こんどは応答があった



応答できるとき
できないとき。諦めるとき。いろいろあるが気にしない




気負わず
適当にくりかえしながら


きづけば
半年、一年後にはLINEの送受信、通話に不自由はなくなっていた

介護職員さんとはLINE

なれれば
LINEはメールよりラク


リハビリさんが
介護職員さんたちとLINEでつなげてくれた

訪問看護師と高齢者が笑顔ではなすイメージ画像

介護のスケジュール調整
変更はラインをつかっている


おたがい
時間きにせず連絡でき、既読がつく。記録にのこる



みなさんに
褒めてもらえたようで、自己肯定感が高まった様子

基本以外は本人次第

メッセージ、通話以外の機能は希望や必要があってからでOK

本人より
「写真の添付方法をおしえて!」といわれレクチャーした




もともと
スマホで写真は撮れるので、保存した写真を添付する方法をつたえた



ある日
トーク画面のカメラマークについて聞かれたので



LINEアプリで写真をとり
おくれることをレクチャーした




新しい機能は
本人が気になったときに伝えればOK 

とうみょうの再利用、水栽培のイメージ写真

とうみょうが
育ちましたなど、グリーンの写真が送られてきた

LINEはここまでひと段落

LINEは、一段落した
いまはもう質問されることもない



無事に
あたりまえに使える通信手段におちつきました

「頑張ったよ」とつぶやく、温泉に入っているニホンザル

まとめ

  • スマホの基本操作を習得してからはじめる

  • 手を動かし学ぶ

  • 教える側は
    修得を期待しない。結果をもとめない。 動作の補助に徹する

  • 高度な機能は
    本人の希望におうじて、段階的に導入
「のんんびり、てきとうにね」のイメージイラスト、扇風機の前で気持ちよさそうに、昼寝をする主婦

スマホ購入&つかえるようになる記事こちら
QRコード決算マスターする記事はこちら

あとがき


義母は
大病をしたのち、不安症の傾向がでた。介護者の方も改善策をさぐっていた


ところが
スマホ生活がはじまってから、その傾向がなくなったように感じました ※個人の感想です



そこで
後期高齢者がスマホを修得することにどんな精神的メリットがあるかをかんがえてみました

  1. 自己肯定感の向上

    新しいテクノロジーに挑戦し、それを修得することで後期高齢者は自分の可能性を再発見する。自分のスキルや知識がまし、それにともない自己肯定感がたかまる



  2. 心身の健康へのプラス効果

    孤独や孤立はしずかに、おおきなストレスをあたえる
    LINEで簡単にコミュニケーションをとれるようになり、こころが安定する。健康促進に寄与する



  3. 認知力アップ

    LINEの使い方を覚えるプロセスは、認知力の向上につながる。新しい情報やスキルを吸収し、それを使いこなす訓練は、認知機能の維持や向上に寄与する


自己肯定感が向上し、社会とのつながりを感じることで、日々の生活に対する前向きな姿勢が生まれ、ポジティブな循環がうまれたとおもわれる


総合的な幸福感が向上したとおもわれる

たかが、LINEですが
ご高齢者本人が、興味をもったときには、ぜひ生活にとりいれることをおすすめします



今回の体験談が
すこしでもお役にたてればうれしいです。 およみいただきありがとうございました

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